エル・ポーク
エル・コープっていえば豚の一頭買い。非常においしい豚肉です。
●一頭買いのエル・コープの豚肉
「エル・コープっていえば豚の一頭買い」といわれるほど、エル・コープの産直消費材の中でも組合員の支持が高い消費材です。一頭まるごと食べる取り組みによって、市場からほとんど消え
てしまった希少な品種の豚を、生産者や育て方などの素性がはっきりとした安心な形で手に入れることができています。、しかも1頭買いすることで、
と畜日までわかる鮮度抜群の豚肉をお届けしています。
<品 種>
現在の豚肉の品種からはほとんど消えてしまった中ヨークという品種を掛け合わせた4元交配種の豚肉をお届けしています。
中ヨークシャーは、中型種で脂身が多いため、効率・歩留まりが悪いと生産現場から姿を消していきました。しかし、中ヨークは肉質がやわらかく脂の質がよいと
いう特徴があり、非常においしい豚肉です。
<生産者>
徳島県の石井養豚場(徳島県阿波郡市場町)
加工はウインナークラブ(徳島県名西郡石井町)で行っています。
ウインナークラブは1988年に生協と石井養豚場の合同出資で設立された産直運動
から生まれた会社です。
生産者自ら加工をしますので、自分の育てた豚の品質を常にチェックしています。
また、肥育から加工まで一貫した生産体制になっているのでごまかしのない豚肉
をお届けしています。
<一頭買いって>
ロースやヘレだけの豚はいません。一部の部位に注文が集中すれば、余った部位や不足する部位が出てきます。部位をまんべんなく食べきっていくこの一頭買いの取り組みによって、部位バランスを崩さず無駄なく食べきっています。
また、登録制にすることで、と畜日までわかる豚肉を食べることができます。(と畜日から3〜5日目のお肉が届きます)
お肉の流通は、1頭を半分にした枝肉から始まります。1つの枝肉から25kg前後のお肉がとれます。
エル・ポークのお届けは、ブロック肉です!(1ブロックは1kg前後、ミンチは600グラム前後の真空パックになります)一つの枝肉から、ロースやバラ、モモなどのブロックが20ブロック、端材などからミンチが12パック取れますので、32パックのブロック肉・ミンチが取れることになります。
エル・ポークは、1頭(2枝分)から取れたブロック肉・ミンチ(32パック)を8箱のセットに分けてお届けしています。
エル・コープでは、それを1/8頭セットと呼んでいます。
<1/8頭セットの中身は?>
1つのセットには、5つのブロック肉(1kg前後)と3つのミンチ(600g前後)が入ります。5つのブロックは、ロースやバラ、モモなどが入っ
ています。
セットは2週間に1度のお届けです。いつもの配達の時に届きます。
グループではセットを何人かで分け合います。(5人ぐらいで分けられているグループが多いですが、分けられる人数に決まりはありません)
個人配達でも、分けあいに参加できるシステムがあります。
1kgのブロックなんて食べきれるの?
2週間に一度のお届けなので、その間に食べきってもらえば良いのです。届いたお肉をすぐに冷蔵庫にしまう・キッチンペーパーで肉汁をふいてキッチン
ペーパーに包んで保存するなど、家庭内での品質管理と保存方法をしっかりしていただければ、10日〜14日は冷蔵で日持ちします。2週間で1kg
ということは、1週間で500gです。みなさん1週間でお肉をそれぐらいは食べてませんか?多くの組合員が、2週間で1ブロックは充分食べきっています。(それ
では足りない!なんていう組合員もたくさんいます)
はじめは使いこなせるか不安。もちろんほとんどの方がそこからスタートです。
エル・コープでは、エル・ポークの解体学習会を行っています。目の前で枝肉が解体される様子は、そうは見れるもの
ではありません。これを見て頂ければ、1頭買いの意味から使いこなし方まで知ってもらえます。
●エル・ポークの特徴
エル・ポークは環境コントロール豚舎で一般より30日以上も長く肥育しています
自然光を入れながら、室温管理や空気調整を行い飼育環境をコントロールできる豚舎で育てています。
そして無理に早く太らせて出荷するのではなく、ゆっくりと市販より30日以上長く飼育し180日〜210日間で出荷します。
エル・ポークは生後50日で抗生物質の投与を中止しています
豚は皮膚呼吸ができず、肺呼吸だけなので肺炎をおこしやすく、抗生物質の予防的投与が行われていますが、多くは増体目的に使用され、
それ故毎回の餌の中に添加済みで出荷1ヶ月前までは薬漬けの実態があります(120〜150日まで投与)。エル・ポークは病気予防の
目的のみに生後50日で打ち切り、薬に頼らず健康に飼育することで投与ゼロを目指しています。
エル・ポークの飼料のトウモロコシはnon−GMO(非遺伝子組み替え)、PHF(ポストハーベストフリー=収穫後農薬不使用)を実現
エル・ポークは動物性飼料を一切使わない独自の飼料を使っています。主な飼料はトウモロコシ、マイロ、魚粉、大豆カス、ふすま、なたねカスです。
その内訳30%のトウモロコシは非遺伝子組み替え、ポストハーベストの心配のないものを指定できています。
遺伝子組み換えされた飼料を使わないために
石井養豚センターでは、遺伝子組み換えされた飼料(GM作物)を使わない取組みをすすめてきました。
NON-GMOがあきらかになったトウモロコシや大豆かす、そして飼料米を豚に食べさせてきました。
しかし、トウモロコシのGM汚染は米国、カナダ、オーストラリア、アルゼンチンとどんどん広がっています。
トウモロコシをバイオ燃料に使いだしたことも穀物価格の高騰を生み出しNON-GMO作物の入手困難な状況を加速させています。
輸入に頼る飼料設計をこのまま続けていって大丈夫なのかということから、石井養豚センターでは食品工場から出るバイオプロダクツ(食品残渣や食品副産物)を利用する取組みを実験的に開始しています。そのために、飼料原料を水や牛乳を混合し、スープ状にして、パイプラインにより給餌する方法「液状飼料(リキッドフィード)」に切り替えました。液状化によって、飼料から出る粉塵がなくなり豚舎環境も良くなりました。
市販の豚肉の問題点
早く豚肉を作る。そのために密飼い薬漬け飼育が行われます。早く大きく太らせるために動物性の濃厚飼料を多投する、無駄な運動をさせないために
密飼いにする、挙句の果てには抗生物質を太る餌として食べさせて薬漬けにするのです。今、抗生物質の効かない薬剤耐性菌の問題がクローズアップ
されています。実はこの耐性菌の発生問題はこうした畜産の薬漬けが背景にあると言われています。
こうした飼育のなかで屠畜後の検査で異常が発見され、全部廃棄、一部廃棄になる豚があわせて80%になるとのデータもあります。何らかの病気に
かかった豚がほとんどといった市販の豚肉の現状です。
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